配慮は必要、遠慮は不必要

今回は、障がいのある方とのコミュニケーションについて考えていきたいと思います。

身近に障がいのある方がいない方は、障害のある方と関わりを持つ時どのように接すればいいのか、戸惑う場面が多いように感じます。

そんな時は「配慮は必要、遠慮は不必要」という言葉をイメージしながら関わると、戸惑いが少なくなるでしょう。

「配慮は必要。」まずこのことから、考えてみましょう。

例えば目の不自由な方に対して、文字情報を読んでもらう必要があるとき、文書を紙で渡して「読んでおいてください。」と言っても、相手はその場で読むことができず戸惑ってしまいます。

その場合の配慮として、「文書を紙で渡したら読むことはできますか?」とまず事前確認をして、「読めない」と返答があれば、どのような形態で渡せば読めるか確認し、要望に合わせて渡します。

これは相手が必要な情報を与えるための配慮になります。

では遠慮とは何でしょうか?

同じように文書を紙で渡そうと考えた際に、「視覚障害だとこれは読めないかもしれない。」と気付いたとします。そこで「見えないだろうから、この資料を渡すのはやめよう」と情報を伝えることを諦めてしまったり、あるいは、読めないだろうからと、すべて読んで伝えるのも相手の視覚レベルがどの程度なのかを確認せずに、想定で自分の思い込みでの配慮をして遠慮をしてしまっていることになります。

何ができて、何にサポートが必要なのか、しっかりと確認を取ることでお互い遠慮なく状況を伝えあえるようになります。

これは身体障害に限らず、発達障害の方にも当てはまります。

発達障害の人がその場の空気が読めずに発言を続け、全体の雰囲気が悪くなってしまっている時、その方に遠慮して、空虚な時間が流れてしまう場面がよくありますよね。

そんな場面で「話を遮ったら相手が気を悪くするかもしれない。」と遠慮して、他の方々が嫌な思いをするのは賢明な判断ではありません。

こんな時の配慮は、今の状況を客観的に伝えてあげること、今必要な話なのか、他の人の意見も聞けているのか、その場の雰囲気がどうなっているのか、こんなちょっと伝えるのを躊躇してしまうことをしっかりと伝えるのが配慮になります。

「配慮は必要、遠慮は不必要」

少しイメージいただけたでしょうか?